絵本を読みたいお年頃。

パンダをこよなく愛するあの日の少女が徒然なるままに書く絵本のレビュー。

星の王子さまがアニメーション映画化 ”あの日”に戻りたくなる秋が、もうすぐそこに

「あの飛行士は、生きていた。」

 星の王子さまファンにとっては深くまでグッと突き刺さるフレーズ。CMが印象的な『リトルプリンス 星の王子さまと私』が11月21日に公開されます。星の王子さまが大好きな私にとっては待望の作品。アニメーション化されるとなると、どのような形になるのか期待に胸が膨らみます。

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星の王子さまの映画といえば、1974年のミュージカル映画が印象的でした。王子さま役の男の子のかわいいこと。キツネの賢いこと。傲慢なバラの妖艶なこと。

あの「大人向け」なイメージとは打って変わった「アニメーション」での映像化…、予告編を見る限りミュージカル映画の「大人が楽しむ」作品とは違い、「大人が子供に戻って楽しむ作品」というイメージがあります。

また、今回のコンセプトとして、原作にのっとり登場人物に名前が付けられていないとのこと。その理由は以下のようです。

それは、特定の人物にしないことによって、人種や国境を越えて世界中のさまざまな人々に共感してもらうためであり、観客は登場人物たちからさまざまな"気づき"を得て、"自分の物語"として感じることができる。

 この”観客”にあたる人々の多くは、もうすでに一度、王子さまとも飛行士とも狐ともバラとも出会っているのかもしれません。

「大人向け」「大人が子供に戻って」という言い回しを使うのは私自身が星の王子さまを「大人のための児童文学」と呼んでいるためです。アニメ化された星の王子さまは、星の王子さまに魅了されたいつかの子どもたちが、暗い映画館という空間の中でその「いつか」に戻るための時間になるのように思っていますし、期待をしています。

待ち遠しい、星の王子さま。今年はブームになるでしょうか。

またここでも何度かに分けて星の王子様について書き残していきたいと思います。